
グラフィックデザイン制作
日本のデジタルクリエーションを進化させる
CG・映像業界に特化したメディア CGWORLD
CL:株式会社ボーンデジタル
AD:金岡直樹 D:SLOW inc.
2022.03.28
OUTLINE
CG・映像業界に特化したメディア、CGWORLD。
雑誌やWeb、イベント、動画配信、ユーザーと企業とのマッチングなど幅広いサービスで日本のデジタルクリエーションを支え、業界とともに進化を続けるメディアです。SLOWでは長年CGWORLD事業をデザインの領域から支援。デジタルクリエーション分野へのアプローチを事業部の方々とともに日々模索しています。
デジタルクリエーションという“カルチャー”をデザインする
雑誌の誌面デザインリニューアルから始まったCGWORLDのアートディレクション。2009年7月号からのリニューアル以来、デザインコンセプトは一貫して「デジタルクリエーションという“カルチャー”を表現するデザイン」です。
「専門誌としてではなく、一般書店でクリエイターが読む雑誌へ」という指針のもと、これまで扱ってきた制作ソフトのTIPSや制作プロダクションのワークフローなどの情報を深堀りすることはもちろん、アニメ・ゲーム・実写といったエンターテインメント分野にも積極的に幅を広げ、200号の記念号には「オトナのCG」、最近では建築やプロダクト業界のCG事情や注目を集めるメタバース関連など、「CGを使ったあらゆる表現」の伝え方について、試行錯誤してきました。
日々新しい技術が生まれていく、また、CG技術が一般化していく過程の中で、メディアとして専門分野からカルチャーに昇華していくためには、CGWORLDのデザインも進化していかなければいけません。日々事業部の方々とコミュニケーションをとることでCGWORLD事業全体の動きに呼応し、雑誌だけでなくWebやセミナー、イベント、動画配信から求人サービスと、さまざまな領域に向けて支援の幅を広げることで、デザインコンセプトの実現を目指しています。
1つひとつのプロジェクトに集中することはもちろんですが、俯瞰してCGWORLD事業全体を捉えることで、プロジェクトチームのコミュニケーションの精度を高くし、誌面・Web、イベント、動画といった多岐に渡る展開をしながらも、CGWORLDブランドとして、統一感のある体験を提供するための支援を継続的に行っています。
LINKS
CG特化型スキルアップ&就活オンラインフェス:CGWORLD JAM
CG・映像クリエイターによるレンダリング高速化のヒントとオススメ機材を紹介:AMD爆速ラボ
様々な領域で活躍するCG・映像のクリエイターの視点をお届け:MSI GARAGE
挑戦的な企画・コンテンツも多いCGWORLD事業において、プロトタイプを積極的に作成し実験的な動きを活発化させることも、デザインチームの重要な役割のひとつです。CG業界はもちろん、領域を超えた他分野へのアプローチや実施したコンテンツから得られた知見をデザインチームにも共有いただき、クオリティをアップデートしていくためのよい連鎖を生み出すことにも積極的に取り組んでいます。
全員と「距離の近い」CGWORLDへ。
過去には、雑誌を取り巻く状況にも著しく変化が訪れていることを受けて、新たなリニューアルとしてロゴや仕様を刷新したいとのご相談もありました。しかし、既に表面的なデザインの変化だけでは、本質的な課題を解決することは難しいと判断していたわたしたちは、どうすればもっとよいものがうまれるのか、と率直に意見を交わしながら対話を繰り返しました。
事業部の方々との対話から生まれたアイデアが、デザインの刷新ではなく「特集を1本化し、1冊1冊の濃度をより上げていく」というものでした。“今まで以上に深堀りされた情報が手元に届き、蓄積されていく。クリエイターのパートナーのような存在になる”ことを想像したとき、どのようなデザインになっているべきなのか。模索する日々は今も続いています。
2022年、新編集長にクリエイターの若杉遼さんが就任。「距離の近いCGWORLD」というコンセプトを掲げ、アドバイザリーボードメンバーにもさまざまなCGクリエイターが集結しています。デジタルクリエーションがカルチャーとして根付いた今、情報を発信するだけのメディアではなく、プロや次世代のCGクリエイターやプロダクションにとっての、パートナーとなるメディアの在り方を目指していくCGWORLDを、これからも楽しみにしていてください。
PARTNER’S VOICE
CGWORLDのビジュアルに関わる部分、ほぼすべてにご参画をいただいています。
草案段階から企画にご参加いただき、企画の相談はもとよりコア部分の可視化をお手伝いいただくことで、
クライアントをはじめとした社内外の関係者との迅速なイメージ共有が可能になりました。
企画実装のスピード感や実現性が格段に高まっています。
株式会社ボーンデジタル
マーケティング部
池田 大樹