グラフィックデザイン制作コンセプト支援ブランディング事業
こばこベーグル ブランディング支援
CL:こばこベーグル
CD:栗山晃靖(Harmonics inc.) AD・D:奥谷 日奈・新野 瑞貴
2025.10.08
OUTLINE
現在、東京都狛江市で営業しているベーグル専門店「こばこベーグル」の立ち上げに伴い、店主さんと、ゼロからブランドを構築。店名の決定からコンセプト設計、ロゴ制作に至るまで、店主さんの想いやアイデアを大切にし、対話を重ねながらブランドづくりを行いました。
対話から育まれたブランドのかたち
個人経営点の軸になるのは商品の魅力だけでなく、店主さんの人柄やこだわり、生き方にあると考え、店主さんの暮らしや価値観(好き、嫌い)など、普段のブランディングデザインではあまりフォーカスしない、パーソナルな部分に耳を傾けました。
まず、他のベーグル店や飲食店を店主さんと巡るフィールドワークを計画。ともに街を巡りながら、会話を通して理想とするお店像のイメージをすり合わせていきました。

また、ヒアリングシートにより、開業にまつわる不安やこれまでの構想をじっくりと言語化。店主さんのありのままの想いに耳を傾けながら、ブランドの核を共に見つけていくことに注力しています。

手仕事のぬくもりを映すロゴデザイン
ロゴ、「しあわせを運ぶ青い鳥」が狛江・和泉多摩川の空を羽ばたき、ベーグルを届けるというストーリーをベースにデザイン。温かみのある手描きのタッチで、店主さんの理想とするお店の姿を視覚化しています。
ロゴの中には、店主さんが“もちむぎゅ感”のあるベーグルを生み出すために大切にしている製造工程、「こねる」「混ぜる」「発酵させる」「湯種を加える」といった手順を模様として表現しています。これらの工程を視覚的に組み込むことで、ベーグルづくりに対するこだわりと丁寧な姿勢をロゴに込めています。
「続けられる」デザインの提供
開店後も店主さんが無理なく、長くお店を続けていけるようにすることを最優先とし、アウトプットの形態を工夫しました。例えば、メニュー表については、店主さんから「毎日変更したい」「新しいメニューもどんどん出していきたい」というご要望があり、「店主さんが自分のペースで自由に更新できる」PowerPointでメニューが作れるようなテンプレートを作成。出来るだけ、店主さんがベーグル作りに専念出来るように仕組みを考えて作成しています。
アプリケーションを整える上で重要なのは、相手にとってベストな形であること。無理なく、気負わず、ブランドの世界観を保てるデザインのあり方を模索し、店主さんにとって“ちょうどいい”かたちを目指しています。




